「楽天主義は意志の所産だが，厭世主義は人間が自己を放棄したときの状態である。（アラン）」（『教養が滲み出る 極上の名言１３００』，斎藤茂太監修，日本文芸社）
○私たちの土台を築いているのは遺伝や過去の経験であり，私たちが環境から受ける影響も決して小さくありません。しかし，私たちは遺伝や過去の経験や環境の奴隷ではありません。遺伝や過去の経験や環境によってすべてが決まってしまうなら，不幸な境遇にある人は一生不幸ということになってしまい，私たちの人生には救いも希望もなくなってしまいます。私たちには自由意志というものがあるのであり，自分の人生を自分の努力によって切り開いていこうとする強い意志がある限り，どのような境遇にあろうとも，真に人間らしく実り多い，生きる喜びに満ちた幸せな人生を送ることは誰にでも可能であると私は信じています。人生はたった一度きりであり，その人生の主人公はあくまでも自分なのですから，人生に大きな悔いを残さないようにするためにも，自分の人生を自分の意志によって主体的に切り開いていこうとする姿勢（自分の人生をどのような心構えや心がけで生きるのかを自分で選択する権利）だけは，決して手放さないようにしたいものです。（２０２１年４月５日）（前書き）（９）（15）関連
