「他者を滅ぼそうと思う者は,必ず自らも滅びる。(インドのキュラール)」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯私たちは人類というシステムの一部分なのであり,要するに,私たちと人類,私たちと他者は一体なのですから,必然的に,他者を大切にし,他者を益する行動は,回り回って自分を大切にし,自分を益することにつながってきますし,他者を粗末に扱い,他者を害する行動は,回り回って自分を粗末に扱い,自分を害することにつながってきます。まさに「情けは人の為(ため)ならず」です。自分を大切にし,自分を益し,実り多い幸せな人生を送りたいと本気で願うのであれば,他者を競争相手(敵)と見なして他者の足を引っ張たり,他者を蹴落としたりするような有害無益な生き方ではなく,他者を協力相手(味方)と見なして他者と仲良く助け合ったり,自分の幸せを他者と分かち合うような有益無害な生き方をこそ心がけ,目指す必要があるのではないでしょうか。(2020年9月6日)(3)(11)(19)関連