「嘘つきの受ける罰は,ひとが信じてくれないというだけのことではなく,ほかの誰をも信じられなくなる,ということである。(バーナード・ショウ)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯嘘(うそ)ばかりついていたのでは,誰からも信用されず,誰からも嫌われ,憎まれるようになってしまいます。加えて,嘘ばかりつく人間は,やがては自分に対しても嘘をつくようになり,自分を信じられず,自分を嫌い,憎むようになってしまいます。当然のことながら,自分を信じることのできない人間が他者を信じられるはずもなく,自分を愛し,自分を大切にすることのできない人間が,他者を愛し,他者を大切にできるはずがありません。他者を疑い,他者を嫌い,他者を憎み,他者に対して心を閉ざしてしまった挙げ句,にっちもさっちも行かない孤立無援状況に陥るとともに,人間を否定し,人生を否定し,自分が今ここでこうして生きていることや,自分がこの世の中に生まれてきたことさえ否定するようになってしまうのではないでしょうか。そのような不幸な状況に陥らないようにするためにも,嘘,特に自分に対する嘘はつかないようにしたいものです。(2020年9月5日)(5)(9)(14)(16)関連