「絶えず汝自らを省(かえり)みよ。そして,他人を非難する前に,自分自身を正すことを思え。(『聖賢の思想』より)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯不寛容に意地悪く他者を非難し,他者を見下し,他者を軽んじてみたところで,内面に鬱積された不平不満や恨みつらみの感情を一時的に紛らわせることはできても,結局は自分が惨めになり,自分をますます不幸な状況に追い込むだけである。不幸な状況から本気で抜け出したいと願うのであれば,その原因を自分自身に求め,自分を絶えず省みることによって改めるべき点に早く気づき,その点を改めるべく強い意志と勇気を持って全力で努力してみることである。(2020年2月10日)