「私が恐れなければならないのは,増上慢だけである。最高の智慧は非常に簡潔である。しかし人がそれを理解しないのは,彼らが自分たちにわかっていないことをわかっていると考えているからである。(『老子』)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯謙虚さを保ち,自分が無知であるとの自覚を失わないからこそ,私たちは様々なことを真摯に学ぼうとし,実際に学べるのである。慢心し,何でも分かったつもりになってしまえば,私たちは学ぶことを一切やめてしまう。どんなに単純な真理でさえも,新たに学び,理解することができなくなってしまう。(2020年2月10日)