「こんな人生だったら最高だな,と思う。つまり私は,シウマイ弁当の箱の中に,理想の人生を実現しようとしているのかもしれない。初っ端(しょっぱな)と締めに大きな幸せがあって,途中にも,入れ代わり立ち代わり違う味の幸せがやってくるのだ。その狭間に味わうご飯は,しみじみおいしい普段の暮らし・・・・・・。」(『いとしいたべもの』,森下典子,文藝春秋)
◯崎陽軒のシウマイ弁当のように,誰の人生にも幸せはぎっしり詰まっている。世の中の肯定的な側面から目をそらすことなく,心を込めて丁寧に日々の生活を送ることができるのならば。要するに,そういうことだろう。それにしても,シウマイ弁当の素晴らしさ!(2019年6月26日)