「したっけおめえらも,いいか。この世を恨んでくたばるんじゃあねえぞ。親のある者ァ親に,子供のある者ァ子供に,身寄りのねえ者ァ,こういう立派なお殿様に,あんがとうの一言を言って,とっとと冥土へ行きやがれ。今生の恨みつらみなんざさっぱり水に流して,阿弥陀さんにつまらねえ愚痴なんざ,言いっこなしだぜ」(『天切り松 闇がたり 第1巻 闇の花道』,浅田次郎,集英社文庫)
○世の中を恨み,愚痴を言ってるだけでは,幸せであることは難しいのではないでしょうか。幸せであるためには,この世の中を肯定し,この世の中に生まれてこれたことを感謝する気持ちがどうしても欠かせないと思います。(1)(2)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(15)関連