「きみよ，生きよ。生きたほうがよい。命があってこそ諸々の善行をなすこともできるのだ。」（『ブッダのことば』，中村元訳，岩波書店）
○人生，すなわち，私たちがこの世の中で生きることができるチャンスは，たった一度きりです。自分の命や他者の命を掛け替えのない物として大切にしながら，また，生きていられることやこの世の中に生まれてこれたことの有り難さに常に深く思いを致し，心から感謝しながら，たった一度きりの人生を大いに楽しみ，味わい尽くしたいものです。真に人間らしく実り多い（自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な），生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいものです。くれぐれも，財産や地位や権力や名声などに執着して自分を不平不満，妬みそねみ，恨みつらみ，失意失望，自暴自棄といった心理状態に追い込んでしまったり（その結果，自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し，心から感謝することができなくなるとともに，自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまったり），自分の命や他者の命を粗末に扱ったりするなどして，自分の一生を台無しにしたり，たった一度きりの人生に大きな悔いを残したりしないようにしたいものです。（前書き）（１）（２）（４）（６）（８）（９）（10）（14）（20）（後書き）関連
