実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1554】

「十分にあってもわずかしかないと思う人にとっては,なにものも十分でない。」,「わずかなもので十分と思わない人,すくなくもこのような人には,十分なものは存しない。」(『エピクロス』,出隆・岩崎允胤訳,岩波書店

 

 

○人間の欲望には際限がありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのものを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。他方,必要以上に欲張ることさえやめるなら,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,私たちは満足することが可能になります。常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送りたいと望むのであれば,多くのもの(生きていくのに必要以上のものまで)を手に入れることにではなく,自分の欲望に自分の意志で(他者に強制されてではなく)ブレーキを掛けられるようになることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。足るを知り,自分が持ってるものだけで満足できるようになるなら,必要以上のものまでを持ちながらも不平不満ばかりを募らせ,挙げ句の果てには自分は不幸であると思い込んでしまうようなことはきっとなくなります。(4)(6)(21)関連