「あせることはない。自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ。（宮本常一に対するその父親からの助言）」（『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる』，畑中章宏，講談社）
○思い残すことのない充実した有益な人生を送る上において一番大切なことは，自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けること，そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせるとともに多少なりとの他者や社会の役に立つことです。他者との勝負に勝とうとして無理な背伸びをしたり，功を急いだり，他者からの評価を得ようとして右往左往したり，自分の信念を捻（ね）じ曲げたりする必要などまったくありません。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも，他者との勝負に勝つことや他者からの評価を得ることにではなく，自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることや，自分の信念や自分が本当に納得することもできる生き方を貫き通すことなどにこそ，限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。（11）（13）（14）（20）関連
