実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 707】

セネカは,富に執着しないかぎり,それを楽しむのは何の問題もないと指摘する」,「仏陀は金持ちの商人であったアナタピンディカの質問に答えて,「人を奴隷にするのは生でも,富でも,力でもなく,生と富と力への執着なのだ。」と語った」(『欲望について』,ウィリアム・B・アーヴァイン,竹内和世訳,白揚社

 

○財産や地位や権力や名声などを手に入れることに執着すればするほど,心の目は曇り,心の平安は乱れ,不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった心理状態に自分を追い込んでしまう危険性は高まり,幸せであることからは遠ざかってしまいます。しかし,自分が好きなことに全力で打ち込み,最善を尽くした結果として,期せずして財産や地位や権力や名声などを手に入れてしまったとしても,それらに執着しない限りは,それらによって心の目が曇ったり,心の平安が乱れたり,不幸な心理状態に自分を追い込んでしまう危険性が高まったりすることはありません。むしろ,活用次第では,それらを他者や社会のために役に立てることさえ可能です。要するに,財産や地位や権力や名声などに対しては,自分がそれらの虜(とりこ)になってしまわないように最大限の用心をする必要はありますが,それらに執着しないでいられるなら,それらを親の敵のように忌み嫌う必要まではないということです。(1)(6)(10)(14)関連