「何だ,あれがきっと僕たちのさがしていた青い鳥なんだ。僕たち,ずいぶん遠くまでさがしに行ったけど,ほんとうはここにしょっちゅういたんだな。(メーテルリンク)」(『教養が滲み出る 極上の名言1300』,斎藤茂太監修,日本文芸社)
○生きているということは,本当はただそれだけで十分に幸せなことなのではないでしょうか。人生はままならず,人生に困難や苦労は付き物ですが,心の目を曇らせさえしなければ,それらを補って余りあるほどの幸せを人生に見いだすことが可能なのではないでしょうか。そのことに気づくことさえできれば,私たちは誰でも幸せになれるのではないでしょうか(そのことに気づけないからこそ,私たちは自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのではないでしょうか。)。そのことに気づくことさえできれば,私たちはどのような境遇にあろうとも,幸せであり続けることができるのではないでしょうか。財産や地位や権力や名声などを手に入れなくても,特別な才能などなくても,わざわざ「山のあなたの空遠く」に「幸い」を探しに行かなくても。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになることで,人生に無限とも言える幸せ(そのほとんどは,日頃多くの人が見落としてしまいがちな「ささやかな幸せ」と呼ばれるものですが。)を見いだせるようになり,ひいては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。(2021年3月24日)(1)(6)(7)関連