「みにくいことは他人の生活をうらやむこと。・・・尊いことは人のために奉仕して少しも恩にきせないこと。」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○自分の人生に満足できず,自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自分と他者を比較しては他者を妬み,他者をも不幸な状況に巻き込み,追い込もうとしがちです。他方,自分の人生に満足し,自分が幸せであることを実感できている人間は,他者に対する感謝の気持ちを忘れることなく,社会人としての当然の務めとして(場合によっては多少の負い目を感じながら),自分の幸せのみならず他者の幸せをも願い,喜び,自分の幸せを他者と分かち合おうとします。人間同士が敵対して足を引っ張り合ったり,蹴落とし合ったりするような世の中ではなく,人間同士が仲良く助け合い,幸せを分かち合うような世の中を実現するためにも,足るを知ることによって,どのような境遇にあろうとも自分の人生に満足できるように,すなわち,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。(2020年10月14日)(3)(10)(11)(16)(18)(19)関連