「主よ,変えるべき変えられることを変える勇気を,変えられないことを受け入れる平和を,そしてその区別をつける知恵を与えたまえ(アルコール依存症連合会という断酒団体の座右の銘)」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版)
○過去を変えることはできませんし,他者や環境を自分の思い通りに変えることもできません。過去を変えようとしたり,他者や環境を自分の思い通りに変えようとすることは,無駄な骨折りというだけではなく,私たちを不平不満や恨みつらみや失意失望や自暴自棄といった心境に追い込むとともに,私たちの被害感や他罰的(他責的)な傾向を強める大きな原因になります。他方,現在や未来は自分の意志で変えることができますし,自分を変えることも自分の意志次第です。幸せであるというのは現在が幸せであるということであり(そして,その幸せな状態がいつまでも続き,幸せな未来が切り開かれていくということであり),また,自分の心の持ち方次第なのですから(どのような境遇にあろうとも,本人が自分は幸せであると感じているなら,その本人は確かに幸せなのですから),現在や未来や自分(自分の心構えや心がけや生き方など)を変えることにこそ大切な時間やエネルギーを使いたいものです。ちなみに,現在や未来が変わることで過去の受け止め方(解釈)に変化が生じるということはよくあることですし,まずは自分が変わることで,その影響を受けて他者や環境に変化が生じるということもよくあることです。(2020年10月13日)(前書き)(7)(8)(9)(15)関連