○強い不満や怒りは,心の平安を失わせ,心の目を曇らせ,あるがままの現実を見ることを難しくさせるとともに,適応的な社会生活を送ること,ひいては,実り多い幸せな人生を送ることを困難にさせます。真に人間らしく実り多い,生き喜びに満ちた幸せな人生を送ることを願うのであれば,心の平安や曇りのない眼をいつでも保っていられるように,自分の心に生じた強い不満や怒りに打ち克てるようになる必要があるのではないでしょうか。抜本的な対処方法としては,そもそも強い不満や怒りが生じないようにする(欲を張り,執着するからこそ強い不満や怒りが生じるのですから,欲を張ることなく,常に満ち足りた気持ちでいられるように自分の心の持ち方を改める)ということになるのでしょうが,取りあえずは,自分の心に絶えず注意を向け,関心を払い,そこに生じた欲望や感情や思考などをできる限り自覚する習慣を身に付けることによって,それらに振り回されることなく,適度に距離を置けるようになりたいものです。(2020年10月15日)(3)(4)(6)(8)(14)(17)関連