「お金が優先順位の一番上に来るような生き方つまんないなーって。・・・貧乏なのに幸せっていうのがわたしの理想。」(『フルーツ宅配便 第6巻』,鈴木良雄,ビッグコミックス)
◯お金をたくさん稼いだからといって,幸せになれるわけではありません。むしろ,お金を稼ぐことを人生の最優先事項とし,お金に執着すればするほど,お金に目が暗み,本当に大切なものが見えなくなってしまいます。幸せであるというのは,いま自分の目の前にある幸せに気づけるということであり,ひいては,たとえ貧乏であったとしても生きていることそれ自体に幸せを感じ,感謝できるということです。お金は生活に不可欠なものですが,私たちは生きるためにお金を稼ぐのであり,お金を稼ぐために生きているのではありません。幸せを感じ取る感度を鈍らせることなく,感謝する気持ちを忘れないためにも,拝金主義に染まることなく,自分の自由意志で自分の生き方をつましいものにしていくことが望ましいのではないでしょうか。(2020年6月29日)(1)(4)(6)(7)(14)(20)関連