「つねに楽天的であること。つまり天命を楽しむこと,これこそがわれわれを幸福に導く信仰である。・・・現在を嘆き悲しむものはやがて不運を招くことになる。(ヘレン・ケラー)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯私たちが幸せであるか否かは,結局は私たちの心の持ちよう次第なのであり,どのような境遇に生まれ育とうが,どのような境遇に置かれようが,自分次第で誰もが幸せになれるのである。自分は不幸であり,その責任や原因はすべて自分が生まれ育った境遇や,自分が現在置かれている境遇にあると思い込んでいる人間は,当然のことながら自分の心持ち(心構えや心がけ)を変えようとする強い意思を欠いており,したがっていつまでたって幸せになることは難しい。どのような逆境にあろうが,他者を恨んだり,運命を呪ったり,人生に絶望したりすることなく,自分に与えられた試練と受け止め,前向きに乗り越えていこうとすることこそが,幸せであり続けるための秘訣なのではないだろうか。(2020年3月14日)