「真理の言葉はつねに修飾のない単純なものである。(マルセリン)」(『格言の花束』,堀秀彦編,社会思想社)
○私たちは,複雑難解なものを高級・高尚なものとして重んじがちであるのに対し,単純明快(簡単明瞭)なものを低級・低俗なものとして軽んじがちですが,真理というものは本来単純明快なものなのではないでしょうか。特に,人生の真理は,何一つ隠されることなく,諺(ことわざ)や格言や名言といった単純明快な形でいつでも私たちの目の前に開示されているのではないでしょうか。にもかかわらず,私たちは,心の目の曇りなどから自分の目の前に明示されている人生の真理に気付けないだけなのではないでしょうか。人生の真理を体得・実践し,実り多い幸せな人生を送れるようになるためにも,心の目を曇らせることなく,人生の真理を真理であると見抜き,見分けられるだけの眼力(見識)を,学問など(自分自身の経験から学ぶことや読書なども含め。)を通じて人生のできる限り早い身に付けたいものです。(後書き)関連