「神さまは,あなたの考えもおよばないぐらいあなたを愛している。」(『カラマーゾフの兄弟1』,ドストエフスキー, 亀山郁夫訳,光文社)
○ 生きているということは,一つの奇跡です。一つの奇跡的な恵みです。私たちの命を守り,私たちが生きることを可能にしてくれている大自然(人体も含め。)の神秘的とさえ言える精妙な仕組みや働き一つを取っても分かることです。私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになる必要があるのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになるなら,私たちはきっと,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになり(「生きてるだけで丸儲(なるもう)け」(さんま)と心の底から思えるようになり),たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うからこそ,感謝する気持ちを忘れ,ままならない人生に不平不満ばかりを募らせ,挙げ句の果てには,自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのではないでしょうか。そのような不幸な状況に陥ってしまわないようにするためにも,生きているということは一つの奇跡的な恵みであり,心から感謝すべき有り難いことであるということを,決して忘れないようにしたいものです。(1)(2)(4)(6)(14)関連