実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(10)②幸せであることは,有益無害な人生を送ることを望む真っ当な社会人の義務である。

 人生が生きる喜びや希望に満ちた幸せなものでなかったとしたら,生きている甲斐(かい)がありませんし,せっかくこの世の中に生まれてきた甲斐がありません。また,(3)でも述べたように,自分の人生に不平不満を募らせ,あるいは,失意失望の淵(ふち)に沈み,自分は不幸であると思い込んでいる人間は,すぐに自暴自棄になっては道を踏み外しやすい上に,他者を妬んだり恨んだりしては他者をも自分と同じような不幸な状況に巻き込もうとしがちですが,そのような有害無益な人生を送ることに,いったいどのような意味があるのでしょうか。私たちは,幸せであればこそ,自分を大切にしながら正しい道を歩み続けること(道を踏み外すことなく,正しい道に踏みとどまり続けること)ができるのであり,自分の幸せのみならず,他者の幸せをも願い,喜び(他者の不幸を悲しみ),他者が幸せになるための手助けができるのだと思います。そのように考えるなら,幸せであることは,有益無害な人生を送ることを望む真っ当な社会人,特に,対人援助や対人サービスの仕事に従事している社会人にとっての義務である,とさえ言えるのではないでしょうか。