「人は,つねに自分の幸福をのぞむものだが,つねに幸福を見わけることができるわけではない。」(『社会契約論』,ルソー,桑原武夫・前川貞次郎訳,岩波書店)
○幸せ(幸せであること)は,すべての人間の共通の願いです。実際,この道を選べば必ず幸せになれると分かっているときに,あえてその道を選ばない(あえて不幸へと至る道を選ぶ)人がいるでしょうか。道に迷ったり,道を踏み外したりして幸せになれない人たちは,どの道を選べば幸せになれるのかが分からないだけなのではないでしょうか。他者と競い合って社会的(世俗的)な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せになれないなどといったデマを鵜呑(うの)みにしたり,そのようなデマに踊らされたりすることなく,どのようにすれば幸せになれるのかということを真剣に学び,真剣に考え,真剣に試行錯誤することによって,幸せへと至る道を正しく選択できるようになりたいものです。(2)(10)関連