実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合うためには,自分の人生に満足できているということとともに,自分が進むべき道が定まっているということが重要である。

 私たちは,自分の人生に満足できないからこそ,また,自分が進むべき道が定まっていないからこそ,他者の暮らし向きや動向が気になるのであり,自分と他者を比較しては他者との勝負にこだわり,他者を競争相手(敵)と見なして張り合ってしまうのではないでしょうか。そして,挙げ句の果てには,他者を妬んでは他者の足を引っ張ったり,自分を不幸であると哀れんでは卑屈になったり(人間は,「隣の芝生は青い」,「隣の花は赤い」,「隣の飯は旨(うま)い」,自分の荷物が一番重い,と感じてしまいがちな生き物です。),自分が不幸であることを他者のせいにしては他者を恨んだり,逆に,他者を見下しては他者を軽んじたり,おごり高ぶっては居丈高になったり(自分の卑屈さを打ち消すかのように),自分の成功を自分だけの手柄であると勘違いしては他者の不幸を自己責任(本人だけの責任)であると決め付けて他者を切り捨てたりしてしまうのではないでしょうか。

 したがって,他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合うためには,自分の人生が数知れぬ他者の支えや助けによって成り立っているという事実を正しく認識した上で(もちろん,私たちも仕事などを通じて他者の支えや助けになっているはずです。),常に満ち足りた気持ちで暮らせるように自分の心の持ち方を改めること(幸せに対する感度を高め,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになること)とともに,人生の指針を明確化すべく自分が信じることのできる自分なりの目標や理想を人生に見いだし,それらを見失わないように心がけることが重要であると思います。足るを知り,自分の人生に自足できている人や,自分なりの目標や理想に向かって邁進(まいしん)している人にとっては,自分と他者を比較することや,他者との勝負に勝つことなどどうでもいいことであるに違いありません。