私たちは,自分の人生に満足できていないからこそ,また,自分が進むべき道が定まっていないからこそ,他者と足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするようになってしまうのですから,他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合うためには,数知れぬ他者の直接的又は間接的な支えや助けがあればこそ私たちは生きていられるのだという事実を正しく認識した上で(もちろん,私たちもきっと,仕事などを通じて直接的又は間接的に他者の支えや助けになっているはずです。),常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送れるように自分の心の持ち方を変えること(自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,足るを知るとともに幸せに対する感度を高め,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになること)とともに,人生の指針を明確化すべく,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ,そこに自分が信じることのできるの自分なりの目標や理想を見いだし,それらを見失わないようにすることが重要であると思います。足るを知り,自分の人生に満足できている人や,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を邁進(まいしん)している人にとっては,自分と他者を比較することや他者との勝負に勝つことなど,きっとどうでもいいことであるに違いありません。