◯曇りのない眼で見るならば,生きているということは,ただ生きているというだけで十分に値打ちのある,奇跡的な出来事であり,この世の中に生まれてこられたということは,心から感謝すべき幸せなことなのではないでしょうか。欲に目が暗み(眼が曇り),いま自分の目の前にある幸せにさえ気づけなくなってしまうからこそ,私たちは他者を否定的に捉えて他者に対して心を閉ざすようになり,人生を否定的に捉えて人生を悲観するようになり,自分自身を否定的に捉えて自分自身を粗末に扱うようになってしまうのだと思います。小欲知足を心がけ,曇りのない眼を保つことさえできれば,どのような逆境にあろうとも,誰もが生きる喜びに満ちた幸せな人生を送ることができるのではないでしょうか。(2020年5月30日)(2)(4)(5)(6)(9)(14)関連