「歩くためには,自分がどこへ行くのかを知らなければならない。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯目的地を定めずに散策することにも,息抜きとしての意味は大いにあると思いますが,困難や苦労に耐えて前進し続けるためには,目的地や自分が進むべき方向性がある程度定まっている必要があるのではないでしょうか。私たちは,困難や苦労に耐えて前進し続けるからこそ人間的に成長することができ,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせることができるのですから,思い残すことのない充実した人生を送るためにも,人生に自分なりの理想を見いだし,自分が進むべき道を見失わないようにする必要があると思います。(2020年3月21日)