「毀誉褒貶(きよほうへん)に一喜一憂することを極力避ける」(『数学する人生』,岡潔,森田真生編,新潮社)
◯思い残すことのない充実した人生を送るためには,自分が信じることのできる理想を見いだし,その理想に一歩でも近づけるように前進し続けることこそが重要なのだと思います。世間の評価に右往左往して自分が進むべき道を見失ってしまえば,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせることは難しくなってしまいます。人生を悔いの残る空虚なものにしないためにも,毀誉褒貶(きよほうへん)に一喜一憂しない強い覚悟を持つべきであると思います。自分を人間的に成長させ続けるためにも,他者の言葉には謙虚に耳を傾けるべきであるとは思いますが,他者からの評価に振り回されて自分自身を見失ってしまうのでは元も子もありません。(2020年3月19日)