実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言 32】

「ここで,釈尊は,「人生は苦である」ということを断定していますが,「苦」というのは,「思いどおりにならないこと」という意味です。」(『原始仏典』,中村元筑摩書房

 

◯人生とは,そもそもままならないものであり,ままならないのが人生であるとさえ言えます。そのことを正しく認識することさえできれば,不平不満などの生じようがありません。私たちは,この過度に豊かで便利な生活を当たり前と思い,思い上がった末に人生は自分の思い通りになるはずであると勘違いするからこそ不平不満などを生じさせ,自分は不幸であると錯覚するようになってしまうのではないでしょうか。幸せであるためには自分が幸せであることに気づく必要がありますが,そのためにまずは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さ(まさに奇跡)をしみじみ思い出すとともに,人生がままらないものであるということを謙虚に受け入れられるようになる必要があるのではないでしょうか。(2020年3月22日)