「花を黙って見続けていれば,花は諸君に,嘗(かつ)て見た事もなかった様な美しさを,それこそ限りなく明かすでしょう。(小林秀雄)」(『小林秀雄の流儀』,山本七平,文藝春秋)
◯心の平安を失い,心の眼を曇らせて上の空で生きるのではなく,心の平安を保ちながら,曇りのない眼で心を込めて今を生きることができるならば,私たちはありきたりな日常生活にさえ無限の生きる喜びや幸せを見いだすことが可能になる。感謝する気持ちを失うことなく足るを知ることにより,心の平安を保ち続け,曇りのない眼を失わずにいることの難しさ! 過去や未来に心を奪われたり,他者との勝ち負けや他者からの評価に気を散らしたりすることなく,心を込めて今を生きることの難しさ!(2020年1月27日)