「どうしてわれわれは人を責めるのが好きで,こんなに意地悪く,こんなに理不尽に責めるのだろう? 人を責めることで自分の責任を免れようと思うからである。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯不幸な人間は,その不幸を他者のせいにして他者を恨み,他者を責め立て,場合によっては,他者をも不幸な状況に巻き込もうとして道を踏み外してしまう。不幸の真の原因は自分自身にあるにもかかわらず。他者を恨み,他者を責め立て,他者に害を加えることで,自分自身をますます不幸な状況に追い込んでしまう結果になるにもかかわらず。(2020年1月26日)