実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(9)⑥たとえどのような逆境にあったとしても,幸せになることは誰にでも可能である。

 生まれ付き不幸な人間などいませんし,このような境遇に生まれ育てば,あるいは,このような境遇に身を置けば必ず不幸になるというような境遇などありません。恵まれない境遇というものは確かにありますが,恵まれない境遇に生まれ育ったからといって,あるいは,恵まれない境遇に身を置いているからといって,必ず不幸になるわけではありません(恵まれない境遇に不平不満ばかりを募らせ,恵まれない境遇を呪ったり,嘆き悲しんだりしながら一生を送るなら,その人の人生は不幸な人生であると言わざるを得ませんが,恵まれない境遇にさえ感謝すべき点をいろいろと見いだし,おおむね満ち足りた気持ちで一生を送るなら,その人の人生は幸せな人生であると言っていいのではないでしょうか。)。境遇によって私たちの幸不幸が決まるなら,大半の人間にとって幸せは儚(はかな)い夢であり,境遇に恵まれない人間は,どれだけ努力をしても一生不幸のままということになってしまいます。それでは救いがありません。私たちの幸不幸を決めるのは,最終的には私たち自身,私たちの心の持ち方なのですから,強い意志と勇気を持って自分を変えることさえできれば(人間は何歳になっても変わることができます。世の中は無常であり,この世の中に変化しないものなど何もないのですから。),たとえどのような逆境にあったとしても,幸せになり,幸せであり続けることは,誰にでも可能なはずです。