自分の生き様を通して,真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな生き方の手本を示すことこそが,未来を担う子供たちに対する大人の務めです。手本を示すべき大人が,必要以上に欲張ることなく足るを知ることや,自分が好きなことに打ち込み,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることや,他者と仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりすることより,欲望を肥大化させるがままに,他者と競い合って社会的(世俗的)な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れることを高く評価し続ける限り,子供たちが実り多い幸せな人生を送ることは,とても険しい道程(みちのり)であり続けるのではないでしょうか。