実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(6)⑦質素な暮らしは,それ自体が目的なのではなく,足るを知ることにこそ意味がある。

 できる限り質素に暮らしてみることは,あくまでも自分が持っているものの豊かさに気付き,感謝する気持ちを思い起こしたり,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになったりすることに意味があるのであり,自分が持っているものを減らすこと自体が目的なのではありません。したがって,感謝する気持ちを思い起こして足るを知り,必要以上に欲張ることなく自分が生きていくのに必要なものだけで満足できるようになった暁には,自分が持っているものを減らすことにそれほどこだわる必要はないと思います。自分が持っているものに執着し,それらの虜(とりこ)になってしまわないように用心する必要はありますが,それらに執着しないでいられるなら,むしろ,それらを有効活用することをこそ心掛けるべきであると思います。