「私たちが目標とすべきなのは,名声を求めることではなく,「無名のまま生きる」ことなのだ。」(『欲望について』,ウィリアム・B・アーヴァイン,竹内和世訳,白揚社)
○褒められれば嬉しくなるのが人情ですが,「出る杭(くい)は打たれる」とも言うように,称賛されたり,脚光を浴びたりすることが多くなればなるほど,誹謗(ひぼう)中傷されたり,罵詈(ばり)雑言を浴びせられたりすることも多くなるが世の常です。心の平安を乱されることなく,自分が好きなことに打ち込みたい,自分なりの目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けたい,そのこと通じて,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ちたい,と願うのであれば,他者からの評価や世間の評判などは,余り気にしない方が良いのではないでしょうか。他者からの評価や世間の評判などを気にする余り,自分が本当にやりたいと思える好きなことを諦めてしまったり,自分が進むべき道を見失ってしまったりしたとしたら,それこそ,たった一度きりの人生に大きな悔いを残すことになってしまいます。名声などを追い求めることなく,なるべく目立たないように,「縁の下の力持ち」として人知れず黙々と努力し続けるような生き方こそが,最も賢明な生き方と言えるのではないでしょうか。(11)(14)関連