「生き残りの欲求が貪欲と高慢に変わると,不要な破壊をもたらす暴力につながります。」(『大地に触れる瞑想』,ティク・ナット・ハン,島田啓介訳,野草社)
○自分本位に欲張り続ける限り,他者は競争相手(有限のパイを奪い合う敵)にならざるを得ません。また,誰もが自分本位に欲張り続けるなら,必然的に自然環境に過大な負荷をかけることになってしまいます。他者と仲良く助け合ったり,有限のパイを仲良く分け合ったりできるようになるためにも,自然環境を破壊することなく,持続可能性の高い社会を築くためにも,私たちは自分本位に欲張ることをやめるべきなのではないでしょうか。誰もが必要以上に欲張ることをやめるなら(自分が生きていくのに必要な程度に自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けるなら),極端な経済格差も解消され,誰もがほどほどに豊かな暮らしを享受することも可能になるのではないでしょうか。(4)(6)(21)関連