実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(11)②成長・向上し続けることで,思い残すことのない充実した有益な人生を送りたい。

 

 私たちは,自分を人間的に成長・向上させ続けるべきであると思いますが,そのように思う理由は,せっかくこの世の中に生まれてきたからには,たとえ何かを手に入れることが何かを失うことであるとしても(何事にも一長一短がありますので,何かを手に入れるということは何かを失うということに他なりませんが,自分は何を手に入れるために何を失おうとしているのかという自覚だけは,常に持っていたいものです。),自分を人間的に成長・向上させ続けることによって,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ち,他者や社会に益をもたらし,思い残すことのない充実した有益な人生を送りたいと望むのは,人間として,また,社会人として,自然なことであり,真っ当なことであると思うからです。思い残すことのない充実した有益な人生を送ることができたなら,いつか訪れる死をも,きっと安らかな気持ちで迎え入れることができるはずです。死を目の前にして慌てふためき,取り乱してしまうのは,自分の可能性を十分に花開かせたり,他者や社会の役に立つ努力もしないまま,空虚で無益な人生をだらだらと惰性で送っているからなのではないでしょうか。