「ほんとうにどんなつらいことでも,それがただしいみちを進む中でのできごとなら,峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつです。」(「銀河鉄道の夜」(『童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇』所収),宮沢賢治,岩波書店)
○自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けることによって,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ちたいと望むのであれば,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ,そこに自分が信じることのできる自分なりの目標や理想を見いだし,その目標や理想に向かって自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることこそが重要なのではないでしょうか。自分が本当にやりたいと思える好きなことなら,困難や苦労に耐えて努力し続けることが可能でしょうし,自分なりの目標や理想が定まっているなら,努力する方向を間違えてしまうようなこと(その結果,すべての努力が徒労に終わってしまうようなこと)もないと思います。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,くれぐれも,他者との勝ち負けや他者からの評価などに気を散らして自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ損なってしまったり,自分が信じる目標や理想に向かって前進し続けることを先送りしてしまったり(後回しにしてしまったり)しないようにしたいものです。(前書き)(11)(13)(14)(20)関連