○人間は,希望がなければ生きていられません。希望があればこそ生きていられるのです。したがって,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,希望だけは決して見失わないように(手放さないように)する必要があります。しかし,望む物が多ければ多いほど,自分の人生に満足することは難しくなり,不平不満ばかりを募らせてしまうことになりますし,望む物を間違えれば,すべての努力が徒労に終わってしまい,一生を台無しにしてしまうことにもなりかねません。自分の人生に不平不満ばかりを募らせてしまわないようにするためにも,一生を台無しにしてしまわないようにするためにも,財産や地位や権力や名声などといった物に心を捕らわれることなく,自分が生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送る上において,あるいは,自分が真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な)人生を送る上において本当に欠かせない物だけを望むようにしたいものです。そのためにも,自分が実り多い幸せな人生を送る上において本当に欠かせない物は何なのかということを,人生のできる限り早い時期に見極め,見定められるようになりたいものです。(1)(2)(4)(6)(9)(10)(14)(後書き)関連