実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

自分と他者を比較しては他者との勝負にこだわり,他者と競い合うことの愚かしさ。

 私たちは,自分の人生に満足できていないからこそ,また,自分が進むべき道(自分が信じることのできる自分なりの目標や理想)が定まっていないからこそ,他者の暮らし向きや動向が気になるのであり,自分と他者を比較しては他者との勝負にこだわり,他者と競い合ってパイを奪い合うようになってしまうのではないでしょうか。そして,挙げ句の果てには,他者を妬んでは他者の足を引っ張ったり,自分は不幸であると思い込み,自分を哀れんでは卑屈になったり,自分が不幸であることを他者のせいにしては他者を恨んだり(総じて人間は,「隣の芝生は青い」,「隣の花は赤い」,「隣の飯は旨(うま)い」,「隣のぼた餅は大きく見える」,「自分の荷物が一番重い」(中井久夫)と感じてしまいがちな生き物です。),逆に,他者を見下しては他者を軽んじたり,社会的(世俗的)な成功を収め,おごり高ぶっては居丈高になったり(自分の卑屈さを打ち消すかのように威張ったり),社会的な成功を自分だけの手柄であると勘違いしては他者の不幸を自己責任(本人だけの責任)であると決め付け,他者を切り捨てたりしてしまうのではないでしょうか。