実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 946】

「病人は愛欲の奴隷でなく,名誉ににじり寄らず,権力に目もくれず,財に心を煩わされるず,ごく僅かなもので満足します。・・・祈り願うのはすべて,万一治ったら,将来は穏やかで安穏な暮らし,つまり無害で幸福な人生を送ろうというだけです。(小プリニウス)」(『古代ローマの言葉』,ブノワ・デゾンブル編,中居久夫・松田浩則訳,紀伊國屋書店」)

 

○何事にも一長一短があり,老いることや病気になることや死ぬことにさえ,否定的な側面だけでなく,肯定的な側面があります。例えば,私たちは,病気になることによって,健康の有り難さや,生きていることの幸せを,改めて知ることができます。そして,健康の有り難さや生きていることの幸せを痛感し,そのことを常に感謝していられるようになるなら,私たちはきっと,財産や地位や権力や名声などに対する執着から解放され,ただ健康というだけでも,ただ生きているというだけでも,自分の人生に満足できるようになるはずです。そのようにして,誰もが常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送れるようになるなら,他者と競い合う必要もなくなり,他者と仲良く助け合ったり,他者と幸せを分かち合ったりできるようになることで,この世の中はもっと和気藹々(わきあいあい)とした暮らしやすいものになるのではないでしょうか。願わくは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,病気にならなくても常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送れるようになりたいものです。(3)(4)(6)(9)(10)(11)(20)関連