実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 944】

「腹さえふくれれば大御馳走(だいごちそう)だ。(エウリピデス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○人間の欲望には限りがなく,贅沢(ぜいたく)を言えば切りがありません。また,欲張り続ける限り,たとえどれだけ贅沢な暮らしを手に入れたところで,私たちの心が満ち足りるということはありません。常に不満を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より贅沢な暮らしを手に入れようと,他者と競い合う形であくせくし続けることになってしまいます。常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送りたいと望むのであれば,私たちは,必要以上に欲張り続けることをやめ,自分の欲望に自分の意志で(他者に強制されてではなく)ブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。自分の欲望にブレーキを掛けられるようにさえなるなら,私たちは質素な暮らしにも満足を得ることが可能になりますし,他者と競い合う必要もなくなり,もっと寛容で和気藹々(わきあいあい)とした社会を築くことも可能になるはずです。また,自然環境に取り返しがつかないほどの大きな負荷をかけてしまう危険性も,格段に低下するはずです。人間が大きく変わるということは,文字どおり大変なことですが,何とかして心の持ち方や考え方や生き方を,自分の欲望にブレーキを掛ける方向に大きく切り替えたいものです。(前書き)(4)(6)(7)(15)(20)関連