実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることのできるチャンスは,たった一度きりです。せっかくなら,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいものです。そして,できることなら,幸せなだけでなく,真に人間らしく実り多い,自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な人生を送りたいものです。    私たちの土台を作っているのは,過去の経験,さらに言えば遺伝です。また,私たちが環境から受ける影響もけっして小さくありません。しかし,それらによって私たちの人生のすべてが決まってしまうわけではありません。私たちは過去の経験や遺伝や環境の奴隷ではありません。実際,過去を変えることはできませんが,現在や未来なら,自分の意志や努力によって変えることが可能です。また,環境を自分の思い通りに変えることはできませんが,自分を変えることは自分の意志や努力次第です。どのような過去を持とうが,どのような環境に置かれようが,どのような現在・未来を実現しようとするのか,どのような心構えや心がけで生きていくのかを決めるのは自分なのですから,自分の人生に責任を持つ覚悟や,人生を自分の努力によって切り開いていこうとする強い意志がある限り,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であると私は信じています。        皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 904】

「男は,自分を理解してくれる者のために死ぬ(史記より)」(『枕草子(日本文学全集07所収)』,酒井順子訳,河出書房新社

 

○「男は,自分を理解してくれる者のために死ぬ」という言葉がありますが,これは,他者に自分を理解してもらうことが,それほどまでに稀有(けう)で有り難い出来事であるということを示しているのではないでしょうか。人間は自惚(うぬぼ)れやすい生き物であり,私たちは,自分は周囲の人たちから理解され,評価され,期待されている,自分がいなくなったら周囲の人たちが困り,悲しむなどと勘違いしがちですが,実際には,周囲の人たちは,私たちが自惚れているほどには私たちのことを理解も評価も期待もしてくれていませんし,私たちに対して関心さえそれほど強くは持ってくれていません。それは,私たちが周囲の人たちに対してそれほど強くは関心を持っていないのと同じです。私たちがいなくなっても周囲の人たちは何も困らずに生きていきます。そのような周囲の人たちの評価ばかりを気にして,自分が本当にやりたいと思える好きなことを諦めてしまったり,自分が進むべき道(自分なりの目標や理想)を見失ってしまったり,自分の信念を捻(ね)じ曲げてしまったりすることほど馬鹿らしいことはないのではないでしょうか。他者からの評価など気にせず(気にするとしても,自分が本当に尊敬し,敬愛している相手からの評価くらいにとどめ),自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込んだり,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けたり,自分の信念や自分が本当に納得することのできる(自分に恥じることのない)生き方を貫き通すことなどにこそ,気持ちを集中し,力を注ぎたいものです。(11)(12)(13)(14)関連