「勝ち負けにこだわるとき/喜びは苦しみへと病んでいく//すこやかに満ち足りて/とらわれぬこころが宝」(「すこやかに」(『すこやかに おだやかに しなやかに』所収),谷川俊太郎,佼成出版社)
○財産や地位や権力や名声などに高い価値を置き,他者との勝ち負けにこだわるからこそ,私たちは,自分の人生に満足することができなくなり,苦しくてつらいだけの人生を送ることになってしまうのではないでしょうか。財産や地位や権力や名声などに高い価値を置かなければ,自分と他者を比較したり,他者と競い合ったりする必要もありませんし,自分の人生にそれほど大きな不満を感じることもなく,自分の人生をあるがままに受け入れ,自分の人生をもっと楽しむことができるのではないでしょうか。人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることのできるチャンスは,たった一度きりなのですから,その人生を楽しむことができなかったとしたら,それは余りにも勿体無(もったいな)い話です。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,財産や地位や権力や名声などに高い価値を置いたり,他者との勝ち負けにこだわったりすることはやめ,自足しつつ自分の人生を大いに楽しみ,味わい尽くすことにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(1)(2)(4)(6)(8)(10)(14)(18)(20)関連
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