実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 838】

「時とともに人類がより平和になってきたという可能性も認めるべきだ。・・・人口の高齢化が暴力的紛争の可能性を全体として減らすと見られるのだ。」(『暴力と不平等の人類史』,ウォルター・シャイデル,鬼澤忍・塩原通緒訳,東洋経済新報社

 

○何事にも一長一短があります。肯定的な側面と否定的な側面が共存しているものです。実際,人の道に反する悪行にさえ,「反面教師」という側面がありますし,老いることや,病気になることや,死ぬことにさえ,肯定的な側面はあります。私たちは,老いることによって,自分の欲望にブレーキを掛けられるようになりますし(足るを知り,様々な執着や不平不満などから解放されるようになりますし),病気になることによって,健康の有り難さや生きていることの有り難さに深く思いを致すことができるようになります。また,死があるからこそ,生きる喜びがあるのであり,生きる喜びがあるからこそ私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることや,自分がこの世に生まれてこれたことに対し,感謝したり,幸せを感じたりすることができるのだと思います。最近では,社会の高齢化が大きな問題になっていますが,長生きできるということは,本来慶賀すべきことですし,社会が高齢化するにつれて戦争や犯罪は減少するとも言われています。物事の否定的な側面ばかりに目を向けるのは,物事の肯定的な側面ばかりに目を向けるのと同じく,余りにも偏狭で不公平な物の見方と言えるのではないでしょうか。(6)(9)(11)関連