実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 834】

「二匹の兎(うさぎ)を同時に追い求める者は,一匹も捕まえられない。(エラスムス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○自分が好きなことに打ち込めるということは,それ自体が有り難いことであり,幸せなことなのですから,自分が好きなことに打ち込んで懸命に努力した結果,財産や地位や権力や名声などを手に入れられなかったとしても,そのことで不満を募らせたり,誰かを恨んだり,不運を呪ったりすべきではないと思います。それは欲張り過ぎというものです。「二兎(にと)を追う者は一兎をも得ず」とも言うように,自分が好きなことに打ち込めている人が,財産や地位や権力や名声などまで手に入ようとすれば,結局は,どちらにも気持ちを集中することができず,どっち付かずになり,どちらも得られずに終わってしまうのが落ちです。また,困っていたり苦しんでいたりする他者の手助けをすることは,他者と支え合い,助け合ってこそ生きていられる人間にとっての,当然の務めです。「情けは人の為(ため)ならず」とも言うように,他者に対する手助けは,優越感を味わいながら行うようなことではなく,また,見返りや報酬(相手からの感謝や他者からの称賛など)を期待するのは,それこそ欲張り過ぎというものです。(11)(13)(14)(19)関連