実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 819】

「人に優(まさ)るところがあるのはむしろ失うことが多い。・・・よくよく自制して,驕(おご)る心を振り捨てなければならない。人がしなくてもよい愚行を犯し,わざわざ評判を下げ,思わぬ禍(わざわい)を招くのはひとえにこの慢心のゆえである。」(『徒然草(日本文学全集07所収)』,内田樹訳,河出書房新社

 

○人間は自惚(うぬぼ)れやすい生き物であり,私たちは,ついつい自分を過大評価し,実際以上に見積もってしまいがちです。例えば,生半可な知識を得て何でも知っているつもりになっては,その知識をひけらかしたり,何事にも口を差し挟んだりしてしまいがちです。しかし,「出る杭(くい)は打たれる」とも言います。心の平安を乱されることなく,自分が好きなことに打ち込むためにも(そのことを通じて,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,他者や社会の役に立つためにも),決して慢心することなく(謙虚さを失うことなく),できる限り目立たないように慎み深く控え目に(「縁の下の力持ち」として,人知れず黙々と努力しながら,しかもその努力を楽しみながら)生きるのが賢明なのではないでしょうか。なお,自分の自惚れやすさに足をすくわれないようにするためにも,人間は自惚れやすい生き物であるという自覚だけは,常に持っていたいものです。(11)(12)(14)関連