○私たちは,現在にしか生きられないのであり,幸せであるということは現在が幸せであるということなのですから,過去(記憶)や未来(想像)に心を奪われることなく,現在にこそ意識を集中し,常に心を込めて今この瞬間を生き,今この瞬間を楽しみ,今この瞬間を味わい尽くすことを心がけたいものです。もちろん,過去の反省を踏まえて,あるいは,未来を見越して現在やるべきことに最善を尽くすということは大切なことですが,後悔や取り越し苦労ばかりして心ここに在らずという状態に陥り,現在やるべきことが手に付かなくなってしまうというのでは,本末転倒と言わざるを得ません。過去や未来に心を奪われてしまえば,いま自分の目の前にある幸せに気づくことさえできなくなってしまいます。いま自分の目の前にある幸せに気づけるようになり,ひいては,自分の人生に無限とも言える生きる喜びや幸せを見いだせるようになり,最終的には,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるためにも,常にマインドフルであることを心がけ,現在(今この瞬間)を決して疎(おろそ)かにしないようにしたいものです。(8)関連