実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 784】

「狂気のきざしは,物知りだと自分で思う時から始まる。(フェルナンド・デ・ローハス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○私たちは,自分は無知であるという自覚があればこそ,謙虚に学び続けることができるのであり,その結果として,人間や世の中に対する理解を,より深めていくことができるのではないでしょうか。したがって,生半可な知識を得て自分は何でも知っているつもりになり,自分は無知であるという自覚を失ってしまった人間は,謙虚に学び続けることができず,当然のことながら,人間や世の中に対する理解を,それ以上深めることができません。しかし,本人は,自分は何でも知っていると自惚(うぬぼ)れているため,何事であれ黙っていることが難しく,何事にも口を差し挟もうとするので(まさに「知る人は言わず,言う人は知らず」です。人間や世の中に対する理解を深まれば深めるほど,それに伴って理解できないこともますます増えてくるため,発言は慎重になり,控え目になるのが普通なのではないでしょうか。),結局は,その無知さや知ったか振りを馬鹿にされたり,嫌われたりするようになってしまいます。そして,場合によっては,他者を憎み,他者に対して心を閉ざすがままに,独善に陥ってしまったり,妄想を膨らますようになってしまったりし,社会適応に支障を来すようにさえなってしまいます。そのような事態に陥らないようにするためにも,自分は無知であるという自覚を,決して失わないようにしたいものです。(12)関連