「生命は,この地球上で一度だけ誕生しました。すなわち,奇跡が起こって一度だけ無から有が生じたのです。」(『人類5000年史Ⅰ』,出口治明,筑摩書房)
○生きているということは,よくよく考えてみれば一つの奇跡です。この世の中に,これ以上の奇跡があるでしょうか。自分がこの世の中に生まれてこれたことや,自分がいまここでこうして生きていられることなどの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝しつつ(生きていることの幸せを噛(か)み締めつつ),たった一度きりの人生を大いに楽しみたいものです。社会的(世俗的)な成功を収めること(財産や地位や権力や名声などを手に入れること)に執着するなどして限りある大切な時間やエネルギーを無駄遣いすることなく,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ,そこに自分が信じることのできる自分なりの目標や理想(自分の意志や努力次第で近づくことのできる目標や理想)を見いだし,その目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることにこそ,そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとの他者や社会の役に立つことにこそ,気持ちを集中し,全力を注ぎたいものです。くれぐれも,他者との勝負や世間の評判にかまけるなどして,たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにしたいものです。(1)(6)(7)(8)(11)(13)(14)関連