○運命を自分の思い通りにすることなど,誰にも絶対にできません。にもかかわらず,運命を自分の思い通りにしたいなどと願い,欲張るからこそ,何度も期待を裏切られては失望することを繰り返し,不平不満ばかりを募らせる結果になってしまうのではないでしょうか。しかし,いくら不平不満を募らせたところで,いくら運命を呪い,不運を嘆き悲しんだところで,事態が好転することはあり得ません。むしろ,世の中の否定的な側面ばかりに目を向けるようになってしまい,世の中の肯定的な側面に目を向けることが難しくなってしまうことによって,事態は悪化するばかりです。なぜなら,世の中を肯定できない限り,この世の中で生きていることやこの世の中に生まれてきたことに感謝したり,幸せを感じたりすることはできないからです。運命をあてにすること(運命に期待すること)はやめ,運命を呪ったり,不運を嘆き悲しんだりすることにではなく,たとえどのような不運に見舞われようとも常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送れるように,自分の心の持ち方を改めることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(前書き)(4)(5)(6)(7)(9)(15)関連