実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 609】

「今の社会は,子育てや教育を通じて,子どもをこの社会に必要な人に育てようとしている。誰か成功した人の真似をしたり,何かに「なる」ことを要求する。」(『幸福の哲学』,岸見一郎,講談社

 

○私たちは,社会的な成功を収め,財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せになれないと勘違いしがちですが,それは,そのように幼い頃から誰かに教え込まれ,それを鵜呑(うの)みにしてしまっているせいなのではないでしょうか。しかし,実際には,人が羨むような社会的成功を収めながら自分は不幸であると感じている人もいれば,普通の平凡な人生を送りながら自分は幸せであると感じている人もいるように,社会的な成功を収めることと幸せであることは,まったく別のことです。むしろ,社会的な成功に執着し,社会的な成功を目指して必死になって努力すればするほど,不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった心理状態に自分を追い込んでしまう危険性は高まり,幸せであることからは遠ざかってしまうのではないでしょうか。幸せであることを本気で願うのであれば,社会的な成功を収めなければ幸せになれないなどという迷信(勘違い)からは早く目を覚まし,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになることにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使うべきなのではないでしょうか。ただ生きていることにさえ幸せを感じられるようになるなら,私たちはきっと,どのような境遇にあっても幸せであり続けることが可能になり,社会的な成功を収めなければ幸せになれないなどというデマに踊らされることもなくなるに違いありません。(1)(7)(10)関連